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zoom RSS 会報記事 漱石句碑の新駒札をよろこぶ 高橋芙美子

<<   作成日時 : 2009/12/18 23:50   >>

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 漱石句碑の新駒札をよろこぶ  高橋芙美子

 『京都漱石の會』には本年四月に入会させて頂きました。

 会報を頂き、昨年当会により漱石句碑の横に、駒札が建立されたことをはじめて知りました。京都も端、宇治近くに住んでおります私も御池大橋西詰南側に漱石の「春の川を・・・・」の句碑があることは以前から知っていました。ただ、句の内容に相応しい場所なのかもしれませんがビジネス街の外れに、目立つことなく淋しく放っておかれるようにして、地面に横たわっている句碑はその中味も淋し気なものですから一層哀れが増すのでした。

 それに比べ京都の他の幾多の句碑、歌碑は各々よい場所に行き届いた管理の下に大事にされている感じが伺えます。特に祇園新橋の吉井勇氏の「かにかくに・・・・」の歌碑などはその典型と言えるのではないでしょうか。お茶屋大友磯田多佳女に縁りがありましたのは両者共通しているようですのに。あんまりだと感じながらも私のような者にはただ見過ごすしかありませんでした。

 つい先日、九月初旬の晴れた日、私は寺町へ出かけた帰り道、御池通りを逸る心を抑えながら東へ歩を進め、句碑と新駒札に対面したのでした。実は家を出る時、周りにポイ捨ての汚い物でもあれば拾わなければと軍手等を用意していました。けれども私が余計なことをする必要は全くない程、清掃がなされていました。緑の楓が格好の陰をつくり、駒札は品よく建っていましたし、背にはかの比叡山が大きく聳えております。漱石の伸びやかな筆の句碑は駒札を従え随分堂々と見え、「比叡、何するものぞ。」と言っているようにも見えるのでした。因にこの石は八瀬真黒石と言うそうです。

 ここは京都の市長さんのお膝下、市役所の筋向いです。京都観光に訪れる方々に見てもらっても恥ずかしくない一画として、この清らかさを後々まで継続させていって頂きたいと願って止みません。時代を超えて今日に生きている漱石の心を後々まで伝えていく一端として。その日も二人の婦人が駒札に見入っておられました。今ではここ以外に適切な場所はないと思えるようになりました。

 新駒札建立に尽力して下さいました丹治会長様と皆々様には、せん越ながら感謝の念で一杯でございます。

    (京都市在住)

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虞美人草 「京都漱石の會」会報 《第4号》 p.26-27 から転載

絵も筆者



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