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zoom RSS 会報記事 野良猫好きな方とのご縁  桂美千代

<<   作成日時 : 2009/12/10 20:15   >>

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 野良猫好きな方とのご縁  桂美千代

 「京都漱石の會」に入れて頂いたご縁についてお話させていただきますと、それは、私がおります中世日本研究所とのつながりからです。
 私どもの研究所の所長は、コロンビア大学名誉教授のバーバラ・ルーシュ先生です。日本研究者として、西欧や日本でも研究が進んでいなかった中世史、特に奈良絵本の研究者としてよく知られている方で、コロンビア大学で最初に教えを請われたドナルド・キーン先生は恩師であり、同じ教授陣でいらっしゃいます。また、コロンビア大学にドナルド・キーン日本文化センターを設立し、日本文学、文化がより広く理解されるよう講演会など多くのプログラムを行ってこられました。コロンビア大学の中世日本研究所では、ここ数年、雅楽をニューヨークに根付かせるため、音楽学部と協同で雅楽のコースにも取りくんでいます。さらに、京都の中世日本研究所では、15年前から、京都・奈良の尼門跡様の研究、そしてその保存修復に力を注いでおります。
 尼門跡寺院研究とその保存修復プロジェクトに関わらせていただくようになり、中宮寺様へも寄せていただくご縁ができ、数年前、はじめて、中宮寺様の春の山吹茶会に出席させて頂きました。その年、丹治様のお茶席に寄せていただき、なんとも明るい雰囲気の和やかなお茶会に魅了されました。そのお席に漱石自筆の杜甫の詩の掛け軸と小さい猫の置物があり、丹治様との最初のお出会いですでに漱石とのご縁もあったと今、思い返しております。その折、丹治様がホームページを立ち上げておられると聞き、早速読ませて頂きました。その時から、お茶のことや漱石のことなど、多岐にわたるエッセイを楽しませて頂いております。また、中宮寺御門跡様のホームページもお作りだと知り見せて頂きますと、中宮寺御門跡様もたいそう猫好きでいらっしゃり、それは愛情のこもった眼差しと優しいお言葉で、語り口がまさに漱石の「吾輩は猫である」の世界でした。漱石の記事も読ませて頂きながら、御門跡様や丹治様の猫ちゃんをいつも楽しみに拝見しておりました。
 私の猫好きは5才ぐらいの時からのことで、ある日玄関から野良の三毛猫がこんにちはと入ってきてそのまま家の子になり、それからずっと猫好きなのです。ルーシュ先生と出会い、研究所でご一緒することになった時も不思議と縁を感じましたが、最初はルーシュ先生の野良猫好きのことは全く知りませんでした。ルーシュ先生も、漱石先生も、「吾輩は猫である」の苦沙弥先生も野良猫が好き(野良猫に好かれるよう)で、そんなところに共通点があるようです。
 中宮寺御門跡様とのご縁から丹治様ともご縁をいただき、漱石のことも文学のことも無知ですが、猫好きということで「京都漱石の會」に招き入れていただき、これから少しでも漱石文学の奥深さにもふれてみたいと思っております。ちなみに我が家の猫の名前はISSA (一茶)、アメリカ人で英文学者の主人が、毎夏我が家で行く長野県の近くに小林一茶の生家があるところから命名しました。私も少し文学に近づけたらと、猫好きだけにとどまらず、お菓子好きの不肖お茶人にとどまらず精進しようと、「京都漱石の會」にいれていただいて心新たにしております。
 そして、もし今、野良猫好き日本研究者のルーシュ先生と、英国留学をした漱石先生が対談をされる機会があれば、どんな話をされたのだろうと、想像をふくらませています。

   (京都市在住。中世日本研究所副所長)

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虞美人草 「京都漱石の會」会報 《第2号》 p.10-11 より



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