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zoom RSS 会報記事 「虞美人草」のえにし  小野登士子

<<   作成日時 : 2009/12/10 20:34   >>

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 「虞美人草」のえにし  小野登士子

 今春三月、京都新聞朝刊のある記事に目を留めました。四月初旬「京都漱石の會」が御池大橋袂に建つ漱石句碑の前に集うと紹介。代表の椿伊津子氏の言葉として「漱石が京で過ごした時を忘れぬように語り継ぎ、読書会も催したい」とその活動を説明されていました。
 私は視覚に障害を持たれる方に、音声で「情報」をお伝えするボランティア参加をさせて頂く一方で、漱石さんと言えば、いち作家としてのみならず、異国の地で心身に深く傷を負いながらも、其の作品で人のエゴイズムや自我を論理的に鋭く分析し、自我を越えた愛の思いに至る、所謂「則天去私」の世界に向かった偉大な求道者として認識していました。
 とても興味深く、当日は漱石ゆかりの天龍寺の僧による漱石句碑前追善供養も執り行うと記された記事の数行を頼りに、嵐山の天龍寺へひとり訪ねて参りました。
 小川法務部長のご好意で、会の世話役・杉田博明氏に連絡して頂いたことも幸運でした。
 そしてよく晴れた十二日、京都漱石の會の当日、椿伊津子代表にはじめてお目に掛かり、そのたおやかな女振りにすっかり魅了されました。と同時にご出席の方々の中に、東京の実家・森川の庭の手入れをお願いした「山本造園様」の懐かしい顔を発見。その一日を楽しく同行させて頂きました。ただその折、お茶人としてすでに究めておられる皆様をはじめ、各界著名な方々の列席に気後れを覚えた事は申す迄もございません。

 私事ながら幼時、祖父の「茶道」の厳しい稽古について行けず、以来今日迄、無縁を通した世界でした。時を同じく、その祖父が約一ヵ月半に亘る「数寄者・森川如春庵の世界」と銘うって、名古屋市博物館に寄贈の茶器と共にその生涯をご紹介頂き、十月には、如春庵の最大の理解者であられた益田鈍翁に縁の深い三井美術館でも開催頂く運びです。
 図らずも六月に椿先生のお誘いで出席した竜野市永富家「あやめ茶会」で、如春庵が嘗て蔵した鶴首の花入れに出会い、その少し小振りながら洗練された胴の張りの見事さに感動を覚えました。
 漱石の「虞美人草」が結ぶご縁と申し上げていいのでしょうか。足らぬことのみの多い私ですが、京都漱石の會の末席を汚す無礼をご寛容いただきます様。

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除幕式にて綱を引く、門川京都市長(右)・天龍寺管長佐々木容道老師(左)




虞美人草 「京都漱石の會」会報 《第2号》 p.11-12 より



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