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zoom RSS 会報記事 京都漱石の會 駒札除幕式における市長挨拶

<<   作成日時 : 2009/12/08 20:20   >>

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京都漱石の會
駒札除幕式における市長挨拶
   門川大作

 おはようございます。門川大作でございます。

 丹治代表をはじめ、皆様の御尽力で素晴らしい京都漱石の會が立ち上がり、本日駒札の序幕をしていただきました。本当にありがとうございます。
 漱石は、『虞美人草』の中で、比叡山のことを「恐ろしいがんこな山だなあ」というように表現されていますが、今日の比叡山は何か穏やかな感が致します。
 私、長年、教育の道を歩んでまいりましたけれども、若い頃に読ませていただいた漱石の本のことを思い出しました。こんなことがございました。京都は小学校における英語教育を全国に先んじて十数年前から取り組んでまいりました。そのときに、「日本人は英語よりも、まずは日本語だろう」ということをよく言われました。そうしますと、白川静先生という、95歳で昨年お亡くなりになった漢字学者、哲学者でもあったかもしれませんが、が、「門川さん、漱石を読むと、そして英語を少し学ぶと、日本の言葉、文学の素晴らしさが分かる。例えば「我輩は猫である」を英語に訳すと「I'm a cat」、これを日本語に訳すと「わたしは猫です」。「吾輩は猫である」と「私は猫です」。この日本語表現の仕方、そしてその精神というものは、英語を少し学んだほうがより分かるかもしれない。」−−なるほどと思いました。そして同時に、漱石の表現の素晴らしさ、文豪の素晴らしさを感じました。私が「英語を学ぶのは日本語の素晴らしさを、言葉の大事さを、同時に漱石の素晴らしさを学ぶことだろう。」そんなことを言いましたら、英語教育に反対している人が「それならいいです、素晴らしいです。」そんなことをおっしゃっていただいて、改めて、漱石の偉大さを実感したことがあります。
 こうした機会にまた、皆さんとともに、京都の漱石を深く感じて、またそれを次の世代に伝えていくのが、皆さんの、また私どもの使命ではないかな、そんなことを改めて実感いたしております。
 「とかくこの世は住みにくい」、と漱石は『草枕』でおっしゃっています。なお住みにくくなった世の中かもしれませんけれども、皆さんとご一緒に、「京都に住んでいて良かったな、日本は住みやすくなったな」と、漱石が天国から、極楽浄土からそのようにおっしゃっていただけるようなまちづくりを進めてまいりたいと思っております。

 皆さん、ありがとうございます。よろしくお願いします。



虞美人草 「京都漱石の會」会報 《第2号》 p.4 から転載



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